感染力と危険度がパワーアップ 新型ノロウイルスを発見
日本ではどのくらいノロウイルス感染症が起きているのか
厚生労働省の調べによると、平成25年は総事件数931件の食中毒のうち、約35%にあたる328件がノロウイルスが原因とされています。
患者数では約60%にあたる1万2672人もの人が食中毒を起こしており、件数、患者数共に第1位の原因になっています。
これは感染性胃腸炎の一種のため感染性胃腸炎全体での集計になっていますが、やはりこちらも年々報告数が増えている状況です。
そして、2016年11月には過去10年の間でワースト2位となったほどノロウイルスが猛威をふるいました。これはノロウイルスの遺伝子が新型になったためによる感染率の増加が原因ではないかと言われています。
遺伝子変異によって生まれた新型とは
最近だと2006年・2012年の年末、そして2016年の年末でのノロウイルス大流行が記憶に新しいですね。
実は、2012年の時に流行したノロウイルスは2006年の時とは遺伝子タイプの違う「新型ノロウイルス」だったのです。
※さらに、2016年の年末に流行したものもさらなる新型ではないかと言われています。
ノロウイルスは遺伝子の違いによって40種類以上ものタイプが存在しており、これらが変異することがあるのです。
2006年に流行したものは他の種類に比べて変異しやすく、2012年に流行したノロウイルスもこの2006年に流行したものから変異したものでした。
この新型ノロウイルスはオーストラリアで初めて発見されたため「シドニー2012」と名付けられました。
日本ではこの新型のノロウイルスの存在は2012年1月に確認されています。「シドニー2012」は2006年に流行したものに比べて、消化器官に取り付きやすく変化したのが特徴です。
また、より少量のウイルスでも強い感染症を引き起こし、その潜伏時間も数十時間~数日と短くなっています。
健康な大人だと免疫力が高いため、感染症にかからなかったり、軽い風邪程度の症状で済むことが多いのですが、新型はそんな大人相手でも強い胃腸炎を引き起こす傾向があると指摘されています。つまり、非常に感染力が高まく、より危険な型に進化したのだと言えます。
毎年変異する恐ろしいやつ

ノロウイルスは「シドニー2012」以外にも毎年のように変異しているものがあるため、一度感染しても安心できないのが怖いところ。特に、赤ちゃんがいる家庭では心配ですよね。しかも、乳幼児がノロウイルスに感染すると、大人よりも数十倍から数百倍のウイルスを下痢や嘔吐物により排出するため、周りへの感染力もすさまじいものになります。 乳幼児にいる家庭では、常に清潔にすることを心がけてください。
小さいお子様がいる家庭での安全なふき取り除菌方法といえば、次亜塩素酸水です。希釈により赤ちゃん用品でも安全に使えるため安心です。
→次亜塩素酸水とはこんなものです。
気になる記事はこちら
こちらのページもチェック | ノロウイルス撃退ページ |
---|---|
そもそもノロウイルスって? | もうならない!ノロウイルスの予防 |
![]() |
![]() |